『ノンバンクからの借入が資金調達に与える影響』

後々の資金調達に影響を残す借入です。慎重に検討しましょう。

ノンバンクとは、預金業務や振込などの為替業務を行わない金融業者を指します。一般事業者と同じように、
銀行等からの借入金が融資金の元手となるため、貸出金利が高くなる傾向があります。また、貸出金利が高い分、審査手続きが簡単であったり、審査そのものが甘くなったりする傾向もあります。
 
ノンバンクのおかげで倒産を回避出来た経営者様もいるでしょう。ノンバンクの高い金利に苦しんでいる経営者様もいるでしょう。ノンバンクの良し悪しについての議論では無く、客観的事実として、ノンバンクの利用実績がある企業を、銀行等の金融機関がどのように考えるかについて解説します。
 
銀行、日本政策金融公庫、保証協会は、ノンバンクの利用実績がある企業を嫌います。理由はいくつかありますが、ノンバンクからの借入は、資金繰りの苦しい経営者様が最後に取る行動と考えているためです。実際に、
資金繰りに余裕のある企業がノンバンクを利用する可能性は低く、ノンバンクを利用しているという事実は、
多くのケースで資金繰りが苦しい事を体現しています。
 
重い金利負担により、利益が出にくい財務体質になる点も懸念されます。年商1億円の中小企業で、3%の営業利益(300万円)をあげている企業があるとします。2,000万円の資金を銀行から3%の利率で調達した場合、金利は60万円となり、経常利益は240万円です。同じく2,000万円の資金を、ノンバンクから
利率15%で調達した場合、金利は300万円となり営業利益が吹き飛びます。中小企業にとって、3%の営業利益を計上することが容易ではないことを考えると、金利の高い借入で事業を行うことがいかに難しいか分かります。
 
ノンバンクの利用があっても融資を受けられるケースはもちろんありますが、最初から資金繰りが厳しい企業という目で見られるため、審査はネガティブになりがちです。また、現在利用が無くても、過去に利用実績があるだけで、いずれまた借りるのではという疑いの目が向けられます。もちろん、ノンバンクの利用に至ったそれぞれの深い事情があるはずですが、金融機関は個別事情を殆ど考慮しません。単に「ノンバンクの利用実績あり」と一括りに捉えてしまいます。金融機関の最優先事項は融資金を無事に回収すること(危うい企業には融資しないこと)であり、経営者の最優先事項は会社をつぶさないことです。
立場の違いにより、ノンバンクの利用に対する考え方は一致しません。銀行、日本政策金融公庫、保証協会の
そのような姿勢が良い悪いでは無く、私たち事業者はその客観的事実を受け入れるしかありません。
 
経営者であれば、腹をくくって金利の高い借入を利用しなければならない局面もあるでしょう。しかし、利用の容易性から、銀行、保証協会、日本政策金融公庫に優先してノンバンクを利用している企業様をお見かけします。後々の資金調達にも影響が残る借入れですので、慎重にご検討ください。
 
※ノンバンクからの借入れを否定している訳ではありません。
資金使途や金利によっては大変有益です。

 
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