飲食店の社長様、メニューは日々進化発展して、美味しくなっていますか?
メーカーの社長様、自社の作る商品や作り方が日々進化発展して、より良いものになっていますか?
サービス業の社長様、そのサービス内容が日々進化発展して、より顧客満足度の高いものになっていますか?
時間が経てば経つほど、企業として提供する商品やサービスは進化発展して行かねばなりません。
文明は、こうして発展を遂げてきました。
■PDCAサイクルをご説明します。(ウィキペディアより引用)
PDCAサイクル(ピーディーシーエーサイクル、PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つです。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する手法です。
(品質管理を構築したウォルター・シューハート[Walter A. Shewhart]、エドワーズ・デミング[W. Edwards Deming]らが提唱)
1.Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
2.Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
3.Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする
この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとにサイクルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務改善することです。
■飲食店であれば、
1.Plan(計画):調理方法を○○にすれば、もっと美味しくなるのではないか?との仮説(計画)を立てる。
2.Do(実施・実行):Planに沿って調理する。
3.Check(点検・評価):調理結果を確認する。
4.Act(処置・改善):分析して良いところは残す。
5.Plan(計画):さらに、調理方法を△△にすれば、もっと美味しく
なるのではないか?との仮説(計画)を立てる。
…エンドレスにつづく
誰もが知っている、極めて普通の発想です。開店当初にメニュー開発を行う時には必ず実施したはずです。
ところが、一旦店がオープンすると、オープン時に作ったメニューを改良しようとはしません。試食しない人も少なくないようです。これが問題です。
■デミングサークルはエンドレスです。
エンドレスに行うことで、とてつもない進化・発展を伴うのがデミングサークルです。飲食店であれば、味の作り込みを無限に行うのです。
来る日も来る日も、ほんの少しでもデミングサークルを回しつづけます。
○デミングサークルを回しつづけた飲食店と、回っていない飲食店、三年後にはその味に雲泥の差が付きます。
○デミングサークルを回しつづけたメーカーと、回っていないメーカー、三年後にはその品質とコストに雲泥の差が付きます。
○デミングサークルを回しつづけたサービス業と、回っていないサービス業、三年後にはそのサービスの質に雲泥の差が付きます。
想像いただけますね。
■デミングサークルは個人にも当てはまります。
自分自身の考え方・行動を、デミングサークルに当てはめて日々過ごしている人は成長します。日々の行動を確認して、明日は新しいプランで臨む、すばらしいですね。この行動パターンを身につけた人と、毎日考えることもなくルーチンで生きる人、三年・十年・三十年…同じ人間とは思えないくらいの差が付きます。
生き方としても、デミングサークルを取り入れてください。
戦後日本に導入されたデミング賞(大賞)の初代受賞(1970年)企業は、トヨタ自動車です。「トヨタの車は、発売当初よりも、モデルチェンジ直前の方が、その品質が良い。」と言われますが、当然です。
デミングサークル、覚えて貴社にも導入してください。
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