■経営の選択肢には正解と間違えがあります。
正解を選択せねばなりません。
さらに、正解もたくさんあります。これが厄介です。
正解と間違えを選択することは案外容易です。
少し勉強すればわかります。
正解の中からやるべきことを選択する、
これが最も難解です。
■少しアンテナを張っていると、正しいであろう情報がどんどん飛び込んできます。
多くの正解の中から、自社にとっての正解を選択する方法を考えてみましょう。
1.自社(社長)が得意かどうか?
2.自社(社長)が好きかどうか?
3.自社(社長)の力相応かどうか?
得意なことをやるべきですね。そうでないと、仕上げるまでの時間とコストがかさみます。
IT音痴の社長は、システム開発事業を始めるべきではありません。
好きなことをやるべきですね。そうでないと疲れます。
ラーメン嫌いの社長は、ラーメン店を始めるべきではありません。
一方、力相応かどうかの判断が難解です。
得意であっても、好きであっても、力不相応な事業は絶対に成功しません。
ITが得意で好きであっても、YahooやGoogleのようなポータルサイト事業を手掛けることは極めて難解です。
優秀なエンジニアであっても、トヨタ自動車や日産自動車のような総合自動車メーカーを狙うのは得策ではありません。
これほど極端ではなくても、『力不相応な事業』にチャレンジすることで失敗する事例は少なくありません。
■小さな会社が大きな分野やテーマを最初から狙うべきではありません。
最初は小さな分野やテーマを、『そんなマーケットあるの?』と思えるぐらい小さな分野やテーマから攻めるべきです。
○『徹底的に絞って尖る』
○『極小なマーケットで圧倒的な一番を目指す』
小さな会社が成功するためには、この二つを意識すべきです。
直近(3月)の新規上場予定のベンチャー企業も、その事業領域を絞り込んで尖らして
います。決して総花的ではありません。
・株式会社ヒューマンウェブ(3月19日上場予定)
牡蠣を主体とするレストラン(オイスターバー)の直営店舗経営及び牡蠣の卸売事業
・株式会社エスエルディー(3月19日上場予定)
『カワラカフェアンドダイニング』ブランド等での飲食店舗の展開
・株式会社エムケイシステム(3月17日上場予定)
社会保険、労働保険等に関する業務支援ソフトウェアの提供
・株式会社コラボス(3月17日上場予定)
クラウドサービスとして、コールセンター運営に必要な諸機能を提供する事業
※尖った事業例としてご紹介しています。投資の推奨ではありません。
上場を果たすレベルのベンチャー企業も、上場時点ではニッチに特化しています。
成熟した日本において事業を成功させるためには、『絞って尖る』ことをお勧めします。
また、自社(社長)が『得意&好き&力相応』な事業に取り組んでおられるか、再度ご確認ください。
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